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10nm先の先行機を追い越すにはどのぐらいのスピードで飛べば良いのか

那覇に行くときや、羽田に戻ってくるときに、あれこの2000ft上を飛んでいるJALってB3だから、わんちゃん追い越せるかもと思うことは誰にでもあると思います。

特にJALはスピードのメリハリがはっきりしている印象がありまして、東行きだったらものすごくゆっくり飛んでいるイメージがあります。

その一方で、ANAは時刻表の時間に限らず、だいたい決まった速度で飛んでいる印象があります。

マックでどのぐらいの差があれば、どのぐらいの距離を縮めることが出来るか、ざっくりと考えます。

音速がどの程度かは少し賢い小学生でも知っている常識でしょう。

v = 331.5 + 0.6 t (m/s)

このように定義されるので、標準大気(t=15℃)で340 m/sがよく使われます。

上空40000ftで約-50℃だとすると、Mach 1 = 331.5 + 0.6*(-50) ≒ 300 m/s ≒ 0.16 nm/s ≒ 10 nm/m ≒ 600 nm/h

余談ですが、これって有名なRULE OF SUMの「1分間に進出するAIR DISTANCEはマックナンバーの10倍 nm」に他なりません。

ここから、Mach 0.1の差で、1 nm/m = 60 nm/hの差がつくことが分かります。

以上のことから、タイトルのような10nm先の先行機を追い越すには、Mach 0.1の差で10分、Mach 0.2の差で5分といった具合で考えることが出来ます。

通常I、FR機相互には管制間隔が取られているのと、同一高度であれば先行機に優先権があることには注意が必要です。

覚えておくべきは、「Mach 0.1の差で、1 nm/m = 60 nm/hの差」

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